「好きなことを仕事にしてるんだろ? それは立派なことだよ。バイトか正社員なんて気にしないでいい」

「先生…」

そんな優しいこと言わないで。

泣きそうになるから。


「先生、そんな優しくすると…」

「ん?」

「あたし、マジで先生に惚れちゃうよ?」

「前田ー。そーゆうこと言うなよ」

あたしの勝気な瞳と言葉に、先生は少し赤くなってる。

…スキあり!

あたしは運転席のほうに体重をかけ、先生の唇にそっと近づく。


「…!?」