「また今度ゆっくり話聞くから。思いつめちゃダメだよ?」 「ん。ありがと、梓…」 ・ ・ ・ 梓の家を後にしたあたしは、駅のホームに立っていた。 長野方面への電車を見つめる。 「寒っ…」 もう12月だもんな。 風が冷たい。 長野はもっと寒いんだろうなー。