あたしはその声にゆっくりと目を開けた。 「ん? ここは…?」 やがて焦点がしっかり合って、目の前にいる健くんの顔を認識する。 「やっと起きた」 やけにリラックスしてる健くんの格好と、ド派手な部屋。 そして何よりも… 何で健くんと同じベッドで寝てるの!? 「…きゃあああ!!」 あたしは一気に目が覚めて、ベッドから飛び起きた。 「なっ、な…」 「何? 覚えてないの?」 呆れ顔の健くんから逃げるように、あたしは毛布に包まる。