美雪さんの瞳は、まっすぐで強くって。 まさに母親の顔ー。 そして先生への想いも多分、本物。 あたしはそれを身をもって感じてしまった。 「…あたしは別れません」 あたしは顔を上げて真っ直ぐに美雪さんを見つめる。 「あたしも先生のこと、中途半端な気持ちじゃないですから」 「そう。でも…」 「?」 「健のことも受け入れることができるの?」 美雪さんの厳しい視線。 でも ここで負けちゃいけない。