「あ! ごめんなさいね。私、隆弘の元妻で美雪って言うの」 美雪さんって言うのか。 悔しいけど、近くで見ても綺麗な人。 確か先生より2歳年上だったはず。 全然その歳に見えないよ。 「前田優香です。先生には高校の時にお世話になって」 「そうなの。今日は何か用事? 良かったら、私が用件伝えて…」 「…い、いいですっ!」 「…?」 つい言葉に力が入ってしまった。 「ありがとうございます。でも、またちゃんと約束しますから」 「ふーん。もしかしてあなた…」