「やっぱりいないか」 予想通り反応はなし。 諦めて帰ろうとした時、背後に気配を感じた。 「せん…」 振り返ると、そこにいたのは先生ではなくて。 「あら、この間の…」 「…!」 そう。 そこに立っていたのは先生の元奥さんー。 「隆弘まだ帰ってないのかな? おかしいなぁ」 元奥さんの登場に、あたしは1人固まってしまう。 「約束してるし、もうすぐ帰ってくると思うわ」 「…」