「やり直すってまだ15じゃん。そこまで落ちてないし」 あたしはそう苦笑する。 でも 少しでも健くんに気持ちが伝わったみたいで嬉しい。 「あたしを第2のお母さんだと思って何でも相談し…」 「お母さんじゃなくて、彼女としてがいい」 「それは無理!!」 「ひでー! そんなアッサリと…」 「だって あたしは先生しか見えないもん!」 「はいはい。分かってますよ」 健くんは子どものような笑顔を見せる。 「…あ、優香さん」 「ん?」 「さっきの話。親父とお袋の復縁は絶対ないから、安心しなよ」