電話を切った健くんは何事もなかったように、またソファに寝転がった。


「お母さん?」

「んー」

「そんなこと、って何?」

「…」

健くんは何も答えようとしない。

「ごめん。家族のことだもんね! あたしが首突っ込むことじゃ…」

「聞きたい?」

「そりゃあ」

「…復縁」

「え?」

「親父と復縁したいんだとよ」

「ええっ!?」