「あっそ。ご馳走様!」 健くんは苦笑してソファに寝転んだ。 「健くんは…」 「ん?」 「まだタバコ吸ってるの?」 さっき近づいた時に、かすかにタバコの臭いがした。 「んー。何で?」 「何でって、ダメなものはダメだから。先生も心配してるよ」 「親父のことはいいよ」 「あんな不良グループ入ってるし。本当の健くんはそんなんじゃ…」 プルルル… 健くんが口を開こうとした瞬間、部屋の電話が鳴り響いた。