次の瞬間、玄関先から何やら物音が聞こえた。 「?」 あたしは恐る恐る玄関のほうへと向かう。 「先生…?」 「あれー? マジで来てたの?」 「健くんっ!?」 そこに立っていたのは笑顔の健くん。 「健くん、海じゃなかったの?」 「台風来てるから急遽 朝イチで帰ってきたの」 「そうなん…」 気まずすぎじゃん、これ。 「マジでお泊りですかー。熱いね!」 「ごめん。すぐ帰るから」 「いいよ。そんな慌てなくても」