「好き、先生ー」 咲き始めた桜の下。 あたしは泣きそうになりながら想いを告げた。 「俺も…」 「えっ」 彼の口から返ってきた意外な言葉に、あたしは顔を上げる。 「俺も生徒のことは大事だし、好きだよ」 「へっ?」 唖然とするあたし。 「だからもちろん前田のこともー」 「…んじゃなくてっ!」