面接はまだかまだかと緊張させ、ようやく終わった。


君に会えなかったのは少しショックを感じていた。

夏輝にも理子にも会えたし、塾で受けるって言ってた子にも会えた。

どうして君に会えなかったのかな。

君が避けていたのかな。


いや、ただの偶然。

会えないのも偶然。

きっと今私が君に会っていたとしても同じことを言う。


今日会えたのは偶然、

だって。


明日、明後日、明々後日。

片手で数えても指が余ってしまった。


残り3日の冬休み。

中学校時代最後の冬休み。


大切にするべきものは何だろう。

今、手を差し伸べるべきことはなんだろう。

私が今、しなくてはならないことは何だろう。



わからないよ。

分からないけど、進まなければいけない。