みんなのいう“康くん”は、かなり人気だった。
今までは眼中になかったのに...。
ちょっと失礼な話...。
君以外、見てなかったんだよね。
私は、もう一度窓際を見た。
ちやほやとされている康くんを見て、胸が痛んだ。
やめて......。
「ねぇ、康くん?」
すると、その周辺にいた女子が康くんの肩をタッチした。
ズキンッ......!!
私の胸は、激しく揺れる。
待って、康くん。
否定くらいしてよ。
「何?」
康くんは冷静に答える。
そんなに気にしていない様子だったのを見て、私はさらに傷ついた。
もう、置かれていなかった。
いつの間に片付けられたのだろう。
君の机______...............。