先生の長々とした話を聞きながら、私は頬杖をついた。


空でも見るか...と思った私は、窓際を見た。

淡く、迷いのない青。

きれいな一面の空。



私にはなんだかそれが、勿体無くて。



ただ、ボーっと空を見つめているだけで十分だった。



すると、窓際にいた男子生徒と目があった。

神秘で...吸い込まれそうな瞳。

見透かしたかのような...。




私は途中で空を見るのを忘れて、瞳を見ていた。




一目惚れってあり得ないって思ってた。


でも、案外...そう思ってた人が堕ちるのかもしれない。