「んーこれ、美味しいね」
私は、私よりも10センチほど高い夏輝を見上げていった。
「ありがとー」
夏輝は自分用のガムも取り出した。
それで、ガムの話が終わってまたあの空気が流れた。
理子と夏輝は雑誌かテレビの話をしていた。
私は、その雑誌を買っていないし、そのテレビは興味がなかった。
理子は大きな声で笑った。
夏輝も歯を見せて笑った。
そのとき、運よくか携帯電話が鳴った。
それが、君で少し安心したんだ。
『今、駅についたよ』
駅!?
君は、私たちが行く駅についたといった。
久々に君に会える。
少し胸が踊った。
私が返信をしていると、夏輝が顔を除いてきた。
「なになに~彼氏?」
からかい半分だったので、私は顔を赤くした。
「ち、違うよぉ」
私は、焦っていた。
「なに~、ひとりで抜け駆け~?」
男に縁のない理子は、批判の目を向けた。
私は、もう! とか言いながらため息をついた。
そして落ち着いてから返信をした。