私は、夏輝と遊ぶ約束をしていたのを思い出した。
今日は、19日。
20日の休みに会うって約束していたんだ。
ちなみに、君とも会えるような気がしていた。
君が住んでいるところの近くで遊ぶから、来てと言ったら来れるだろう。
私は、夏輝にその案をメールで送った。
『遊ぶとき、京介くんも誘わない?』
私は、すぐに返信が来ると思った。
でも、返信はいつになっても来なかった。
そのとき、夏輝は君とメールしていたんだね。
私のメールを無視してまで。
夏輝はいつから、君のことを気にしていたの?
私は、怖くなって嫌になって逃げ出しそうになった。
それでも、逃げなかった。
逃げたくなかった。
負けたくなかった。
明日になっても、一向に届かない返信は私は諦めていた。
けれども、夏輝からメールが来た。
だけど、私が送ったための返信ではなかった。

