真顔でそういった椎 バカ…って、ひどくない?! 「うきゃあっ!」 近所迷惑な声 だけど…今はそんなことは関係なかった だって椎が私の手を思いっきり引っ張って 「バカ」 目の前にある椎の薄手のカーディガンが頬を擦る 椎の心地よい香りが鼻をくすぐる 椎の速い鼓動が耳元で鳴る 気がつけば椎が私を抱き寄せていた 「バカバカバカ」