君と一緒に幸せを探して。

「おっ待たせー。」


いつもの笑顔が俺の前に来る。あの時流していた涙はなんだったんだろう。


「待ってないよぉ~。」


「ふ~ん。そっか。」


俺たちは歩き出した。この先にある未来に向かって。


「ねぇ....どうだった?」


は?


主語が抜けてますよー。


「え、何が?」


「も、もういいよ。」


「顔が赤いのはなぜ。」


──バシッッ


「琉斗のせいだろ!」


お、俺のせい?!


「馬鹿!」


こんな調子で帰っていた。


“幸せ”と感じながら。