君と一緒に幸せを探して。

この時真希は何を思っていたのかな。


「ねぇ。私こんな空見たの初めてかも。」


「そ、そうなの。」


「ぅん。だからありがとね。」


「え、ぁ...うん。」


俺もこんなに素直な“ありがとう”を聞くのは初めてかも。


「でもね。私的には、雲が1、2個あった方がいいな。空だけだと切ないし・・・・。空がかわいそう。」


「・・・・・・・・」



「あ、ごめん。暗かった?」


「...そ..そんなことないよ。」


逆にこの言葉が真希を不安にさせたかな。


そして、気づいたら真希の家の前だった。


「ありがと~。ばいば~い。」


「ばいばーい。」


───ベシッ


真希は俺を叩き、家へと帰った。