「分かった!明日の持ち物忘れたとか? 待ってね。カバンとってくるから・・・・・・」 光梨さんが向きを変えて階段のほうへ向かう。 離れていく。 (いや、だめだ!今、言わなくては) 「光梨さん!」 しっかりと光梨さんの腕を掴む。 細い、腕。