「へぇ・・・・・・。
・・・・・・綾原誠人です。光梨の兄貴です」



美しい猛獣が獲物をしとめる前かのように
食い入る目で見られる。


「もう!お兄ちゃん!睨らまないでよ!!」


頬をプクと膨らます光梨さん。



「まぁ、客だし、入れよ、飛影くん。

・・・・光梨もおいで」





何だ、差別がすげぇな・・・・。





(なんで光梨さんのに向けては笑顔なんだよッ!)



重い空気だから早く帰りたかったのに・・・・。



仕方なく、お兄さんと光梨さんの後について家にあがった。