光梨SIDE




笹川涼(不良)が出て行ってすぐ。




―――――後悔した。




あの、お兄ちゃんとのとこ見られてたんだ、と。



助けてくれた、クラスメイト。

男子、

メガネかけた人。
地味。


特徴がそれだけ。

名前、全く知らない人だった。


だから近くにいた、舞衣に聞いた。


「は?名前知んないの?」


「え、うん、しゃべったことないし・・・・」


はぁ、とため息をつく舞衣。