「思い出せよ、小学6年。憶えてねぇとかいわねーよな?」 涼に近づいていく。 「し、師匠?」 マヌケな声を出した涼。 懐かしい気がした。 「俺はオマエをそんなヤツにした憶えはねぇよ?」 目の前の涼の胸倉を掴む。 周りから見ると変な光景だろう。 背が小さいほうがデカいほうの胸倉を掴んでいるから。 「またやらせるからな、あれ」 「ひッ!すいません!師匠ッ!」 そういって涼は頭を下げた。 「で、綾原に謝れ」