びっくりしたようにクラスのヤツらはこっちを見る。 そりゃそうだろう。 今までなんのアクションも起こさなかった、 地味な空気男が不良へと向かっているから。 「いやがってんじゃねぇか」 俺がそうつぶやくと涼はこっちを見る。 「は?」 「離せっていってんの、」 「なんでオマエに・・・」 「聞こえねぇならいいよ、」 ニッと笑ってしまう。 簡単に説明すると、涼は、俺のいとこ。 たしかに、メガネかけてるとこ見たことねぇから、 俺とは分かんないハズだ。