「ヒカー!」

「あ、光梨、舞衣きたよ」

私の幼なじみの“茅野舞衣(かやのまい)”。

うざったくない、ベタベタしない。




一緒にいてとても楽なのだ。




「今日もたくさん人がいるのね、」

「ん、みんないて楽しいよ~」



なんて、うわべだけの言葉。




―――くだらない。




「よくいうわー。てか光梨、髪食ってる・・・」

一人の男子が私の顔を指差す。


「あ、マジだ。光梨、髪食ってるし!!!」


男子が数人転げ笑う。

私は、むっ、と頬を膨らませる。