その後、園原先輩は奈保に近づき、なにかコソコソ話しかけていたが、俺の耳には全く入ってこなかった。 「行かないなら私が行くけど」 かすかにそんな言葉が聞こえた後、奈保は静かに視聴覚室を出ていった。 「…まやちん、今ならまだ間に合うはずよ。逆に言えば今日がラストチャンスなの。もう一回、一からやり直したほうがいい」