―――――― ―― 放課後。 俺は先輩の教室に向かった。 二年の教室にはまだ数人残っていた。 先輩は俺に気づくと、俺の腕を掴んで、走り出した。 後ろから、高倉先輩らしき声で俺の名前を呼ぶ声が聞こえてきたが、先輩に引っ張られるまま俺は教室を飛び出した。 「どうしたんですか!?先輩!?」 「大変…大変なの!!…奈保ちゃんが…奈保ちゃんが!!」