「先輩の友達って面白い人ですね」 先に声をかけてきたのは松山君だった。 「あ…ああ、有紀ね?面白いでしょ?幼稚園からの幼なじみなの」 その面白さのせいで、昔からいろいろと振り回されることも多かったんだけど…… 「そうなんですか…」 「あっ!ところで松山君!放課後、暇?よかったら話したいことあるんだけど…」 冷静に、冷静に と心の中で自分に声をかけながら 私は彼に聞いた。 「ああ、空いてますよ。今日は陸上部の練習も休みなんで」