校門を少し出たところで、違う女に声をかけられた。 そう、これが今の彼女、園原舞との出会いだった。 「聞いてたのか?」 「聞こえたの」 「で?…まやちんって?」 「うちのクラスの女番長。イケメン君が大好きなの」 「へー…」 「君は一回、私のクラスにきたよね?」 「えっ?………あ、ああ」 もしかして奈保のクラスの人か。 年上だと初めて知った。 「私ね、奈保ちゃんの友達…っていうか親友なの」