その時の俺にとって奈保はまるで姉のような存在だった。



転んで泣いたら、飴をくれて



自分のお菓子をいつもわけてくれて




俺がたまに良いことをすると誰よりも誉めてくれて







そんな奈保が本当のお姉ちゃんならどれだけよいかと本気で思っていた。