――――― 誰もいない帰り道。 隣にいるしゅうの手の温もりを感じながら、私はこの一年間を振り返る。 最初は、本当に学校がつまらなかった。 いつも、いつも偽りの自分を演じてしまって、そのたびに後悔して、自分をもっと苦しめてしまう。 そんな悪循環の繰り返しだった。