「奈保、今日…ホワイトデーだろ?」 「うん」 「プレゼントやるよ」 「えっ!?」 忘れてるのかと思ってた。 「目…瞑って」 「なんで?」 「いいから…お願い」 「うん」 私はゆっくり目をとじた。 昔… ずいぶん昔… 同じようなこと言われた気がする。 確かその子は私の初恋の男の子。 なにされたんだっけ? あっ、そうか…