ゴンドラが頂上に近づいてきたとき、今まで黙っていたしゅうが口を開いた。 「お前さ、…この状況、なんとも思わないわけ?」 へっ? この状況…? 首を傾げる私に、しゅうは苦笑いしている。 「なんとも思われてないってことか…」 なんとも思われてない? …しゅうが何を言いたいのかよくわからない。 だって、主語がないんだもん! 「どういうこと?」