夢を求めて

翌朝、リコの手が動いた

「リコ??分かるか??」
「・・・」

うっすら目を開けるリコに村井は顔を寄せる

「リコ?」
「ムラ・・・」

酸素マスクで声は籠っていたが、意識はハッキリして応えてくれた

「気分悪かったり苦しかったりしないか?」
「・・・へいき」

村井は安堵の表情を見せる

それに応えるようにリコも微笑む