首筋に久世の息がかかってこそばい。 「旅行行く気か?」 「久世は行きたくないん?」 シュンと肩を落として、俯きながら小さな声を出した。 ふぅーと息を吐く久世。 そんなに旅行に行きたくないんかな? 無理強いするのは嫌やけど、折角やけん行きたいし……。 彼氏が出来たら、一緒にどっか行きたくなるもんやろ? 一緒におるだけでも勿論満足しとるけど、一緒に出掛けたいし……。 「準備」 「へ……っ!?」 「しとけよ」