俺様保健医の甘い罠《fin.》



……………やめよ!



ウジウジ考えたって仕方ない!!



それに、久世を信じるしかないやん!!



あんなコト言っといて、ウチが久世を信じんなんて最低や。



「うまかったか?」



「あ、もうええん?」



「あぁ」



ウチの何もないお皿を見て、久世が声を掛けてきた。



いつから居ったんやろ?



戻ってきとん、気付かんかった…。



「どうした?」



「へ…っ!?」



「沈んでるから。何かあったのか?」



よく見とるんやね。



気付かれんようにしとったのに。



「何もないよ?」



また気付かれんように、必死に笑顔を作った。