俺様保健医の甘い罠《fin.》



「言い忘れてたが、センセ言うな。久世でいい」



「ん、わかった」



素直に頷いて、部屋に荷物を置きに行く。



玄関入ってすぐの右の部屋が久世の部屋で、ウチは反対の左。



若干ウチの部屋のほうが広いんは黙っとこ……。



制服から楽な私服に着替えて、久世の部屋に行く。



「久世セン……やなかった久世。夕飯ナニがええ?」



「作れるのか?」



「作れんよ」



胸を張って言ったウチに溜め息を吐くと、久世はキッチンに向かった。



迷わず冷蔵庫に向かい、中身を確認している。



「カニチャーハンとスープにするか」



「うん!!」