そんだけで胸がキュンとする。
ウチ、どしたんやろ?
「何で泣いてたんだ」
「それは……」
「『それは』?」
い…言えへんわ!!!!
理由は久世センセです、なんて言えるわけあらへん!!!!
「早く言え」
「く……」
「早く言わねぇとパンやんねぇぞ」
「久世センセに嫌われたと思ったん!!」
恥ずかしくなって俯くウチ。
「クッ……」
「な…!?笑わんかてええやん!!」
久世センセはいきなり笑い出した。
何が可笑しかったんかわからへん。
「かわいいヤツ」
笑いを堪えながらサラリと言われて、カァーッと頬が赤くなる。



