久世センセはかっこええし、優しいから周りが魅了されてまうんも分かる。
やけど、ウチは誰よりも久世センセに優先してもらいたかった。
何でこんな風に思うてしまうんやろ?
こんなにワガママやったら、久世センセにも呆れられる。
そんなん嫌や……。
「…っ…ひっく……ぅ」
「冬姫!?」
「久世……っセンセ…」
「どうした」
久世センセを見るなり、ウチは久世センセに抱きついた。
いきなり抱きつかれて目を見開いた久世センセ。
やけど、すぐに優しい顔になった。
片腕をウチの腰に回して、もう片方の手で優しく頭を撫でてくれる。



