久世が隣におって、キョウがおる。



それだけで、ウチは十分幸せもん。



「冬姫くん、今日は何日だい?」


「7月27日だよ」



いきなり日付を聞かれて、ケータイでチェック。



「思い出さない?」


「?何にも」


「そう……」



何時にも増して変な雨宮センセ。



佐野センセは微妙に笑っとって、久世は深々と溜め息を吐いた。



んんん?



7月27日って何か特別な日?



海の日……は19日だし。



「失礼します」



その時入ってきた仲居さん。



待ってましたとばかりの顔をする雨宮センセ。