俺様保健医の甘い罠《fin.》



そう思っても、顔は赤くなる一方。



それに加えて息苦しさが増していく。



「……く……っぜ…」



絞り出すような声に、やっと久世が離れてくれた。



いつもの不敵な笑みを浮かべて。



「イイ声で鳴くんだな?」


「鳴くっ!?」


「押さえきかなそ……っ」


「押さえ??」


「そう」


「何の?」


「イイ事の続き」



さっき以上に艶のある声で、しかもウチの耳元で囁いた。



なんか恥ずかしい~…!



ボッと顔が熱くなるんを感じた。



やだ~……。