固く閉ざしていた唇が久世によって開かれて、熱い舌がウチの口の中で這うように動き回る。 逃げるウチの舌は久世の熱い舌に絡め取られる。 息がしたくても絡み合った舌のせいで、全く空気を吸い込むコトができない。 苦しい……。 肩を押してみても、お酒のせいで力が入らん……。 「……っんぁ……っ」 うわ~……。 何、あの声……。 ほんまにウチが出した声なんか疑いたくなるような声が漏れ出した。 恥ずかしさに顔を赤らめても、きっと久世には全く見えていないだろうけど。