俺様保健医の甘い罠《fin.》



「何してんだ」


「ちゅ~!」


「馬鹿。酔っ払いは寝ろ」


「いやー!」


「は?」


「遊ぼー?」



呆けた顔をする久世にズイッと顔を近付けて言う。



そして、爛々と目を輝かせて意地悪そうな笑みを見せる久世を、ただひたすら見つめた。



「なら、"イイこと"してやるよ」


「イイこと……?」


「あぁ。最高に"イイこと"」



ウチの腰にスルリと手を回し、グッと自分の方に引き寄せる。



いつもならドキドキしまくっとるだろう近距離に、何をするのかと疑問が浮かぶ。