俺様保健医の甘い罠《fin.》



気持ちがハイになると言うか……。



テンションが上がる感じのウチに、『どうしようもねぇ』って視線を向ける久世。



いつもなら少しはムッとするんやけど、今日はお酒のお陰で何とも思わん。



「それじゃあ、私たちはお暇《いとま》するよ」


「あぁ」


「邪魔はしないからねっ」


「何のだよ」


「そんなの…決まってるじゃないか!」


「さっさと失せろ」



イタズラに笑いながら、雨宮センセと佐野センセは部屋を出て行った。



それでも変わらずお酒を飲み続ける久世。