俺様保健医の甘い罠《fin.》



「冬姫ちゃん、酔っ払ってません?」


「……そう見えるね~」


「下戸」



佐野センセの言葉に続いて、雨宮センセと久世の声が聞こえる。



それに反応するコトもできへんウチの頭は、相当お酒にやられてしまっとる。



お酒のせいかはよくわからんのやけど、妙に久世に甘えたくなってきた。



今でも隣に久世が座っとって十分近いけど、もっと一ミリの隙間もないくらいくっつきたいって思う。



「……何だよ」


「何もにゃ~い」


「酔っ払いめ」


「酔ってにゃ~い♪」