程なくして、旅館に着いた車。 「おっきーい!」 「中々いい所だろう?」 仲居さんが迎えに来て、旅館の中に案内された。 ……………変、だよね? 絶対これは可笑しい! 何が可笑しいって、女のお客さんがウチしかおらん! 周りどこを見ても、男のお客さんばっかりで女のお客さんはいない。 んー……。 これは、どういうコト? 「雨宮様、久世様、佐野様は百合の間になります」 「おや」 百合の間と書かれた表札っぽいものがある部屋の前で、仲居さんがそう口にした。