ウチの今までの悩みは何だったん!? 「いつまでそこで百面相してんだよ」 「は!?」 「早く来い」 呆れ顔の久世に返事をしながら、パンプスを脱いで。 いざっ、久世の家族とご対面! 「こんに――…」 「いやーん!可愛い!なぁに、お人形さん!?」 あのー……。どちら様? ウチの前に突然現れた、ハイテンションなお方。 可愛らしい雰囲気を纏っていて、声は高め。 「母さん……」 フゥーと隣で久世の溜め息が聞こえてきた。