ー ピピピ ー


「何度?」


脇の下から体温計を出して見せる。


「37度8分か。
だいぶ下がったね。
でもまだ寝てなきゃだめだよ。」


バタバタと動く悟。


ちゃわん洗ったり、洗濯したり。


ただいま洗濯物をベランダで干し中。


今手に持ってるのは、私のパンツ。


次はブラ。


叫んで、奪いたいけど、達也と千春の前で、彼氏彼女発言した手前出来ない。


我慢、我慢。


着替えた記憶ないのにパジャマだし。


下着違うし。


汗かいたはずなのに、ベタベタしないし。


悟が着替えさせてくれたんだろう。


体もふいてくれたかも。


全部見られたな。


何かされたかな?


吐いてる女にその気にはならないか。


全部見られて、下着干されてる私。


もういいや、楽だし。


恥ずかしい気持ちより、楽が上か。


はは…、女捨ててんな私。

「よし、洗濯終わり。
達也、千春ちゃん用意できた。」


「「できた。」」


「よーし、では、お出かけチェック。」


「ハンカチ、テッシュ。」


「「もったー。」」


「着替え」


「「もったー。」」

お出かけチェックが続いていく。