ヤッキーが喉を鳴らし…イッキ飲み。


 グラスの中の氷まで口に含む。

 
 ボクだけの…特権と最初はウレシかったけど…。


 日に日に…アイドルオーラが消えて、何処にでも居る普通の男子に成り下がっていた。


 ときめきも何も起こらない…。


 生地と具の入ったボールが二つ運ばれて来た。手際よくヤッキーが…生地と具
を混ぜ込む。


 「自分たちで…焼くんだよ」


 「そうなの?」


 目の前の鉄板にヤッキーが…生地と具を流し込んだ。


 既に鉄板は熱く…ジュッと音を立て、食をそそる匂いが漂う。


 ボクの分も流し込んで、焼き始める。