AKIがシャツのボタンを外し始めた。


 ボタンの外す音に俺は唾をゴクリと飲み込む。


 だか…突然…広間の電気が消えた。


 明るかった部屋がいっきに闇に包まれる。



 少しザンネンだと思いながらも…これをチャンスだと思い、俺はAKIの居たはず
の所に手を伸ばす。


 俺は一発でAKIの手を掴んだ。
 

 小さな手の感触を味わいながら、夢中で、部屋から逃げ出す。


 「!!!?」


 俺はAKIの右手、ヨシは左手を握っていた。

 
 3人で逃げて来たってことかよ~。